OFFICE DESIGN: KADOKAWA TOKOROZAWA CAMPUS 2020
OFFICE DESIGN: KADOKAWA TOKOROZAWA CAMPUS
CATEGORY: OFFICE DESIGN
Design: FLOOAT, OKAMURA CORPORATION,
Design Planning: SUPPOSE DESIGN OFFICE
Project Management: DE-SIGN
Photo: ©︎Tomooki Kengaku
これからの新しい働き方を考えるため、過去の職と生活について考えました。古く日本の職は、生活と密接につながっていました。店先があり、連続して生活の場があることで、働くことと暮すことは境目がなく、地域社会とも深い関わり合いが生まれ自然とコミュニティの場が形成されていました。本プロジェクトでは、地域社会とのつながりや貢献を複合用途である施設全体で求められ、また社員の新しい働き方の多様性も求められました。そこで、働く場をフィールドと捉え、ワンフロア約9000㎡(約2700坪)という広大なスペースに地形をつくり働きたくなる個性をもった集落として考え、高低差によって景色の変化やそれぞれの場に合わせた多様な居場所が生まれ、混ざり合い、人の営みが会社の活力となるようシームレスに人の活動がつながっていく空間を目指しました。必要な機能を備えた各エリアをランダムに配置し、床や天井の高低差、ガラスの会議室など、適度なバランスで空間を仕切り、点在する個々のエリアをニュートラルなスペースでつないでいます。また、シームレスに仕切ることで、どこにいても人の気配や自然の光、時間の移ろいを感じられる豊かなゾーニングを心がけました。天高をぐっと抑えたスペースは集中をうながし、スケルトン天井のスペースは、コミュニケーションワークに適した開放的なインテリアにするなど、作業内容によって適切な場を選ぶアフォーダンスとなっています。CMFにおいては、バイオフィリックデザインを取り入れ、目に触れ触感にも訴えるマテリアルの選定や植栽計画をおこないました。窓からは自然豊かな所沢の景色を眺めることができ、都内のオフィスにはない、ゆったりとしたスペースの居心地の良いオフィスを創り上げました。