CATEGORY: OFFICE DESIGN
CLIENT: 株式会社 土屋鞄製造所

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PHOTO: ©︎Nacása & Partners

1965年創業の土屋鞄製造所。オリジナルのランドセルや革鞄・革小物の製造販売をおこなっている老舗メーカーです。今回のオフィス機能移転プロジェクトでは、土屋鞄の企業理念やものづくりの精神を反映し、スタッフが豊かに働くためのオフィス環境の構築を目指しました。4階建て築50年のビル1棟へ移転するため、既存の設備も古く、フロアーごとに分断されてしまうワークスペースやコミュニケーションの場など、さまざまな課題がありました。 そのため、あえて1-3Fのワークスペース内にはオープンコミュニケーションの場を減らし、4Fのカフェスペースにその機能を持たせた環境を集中させることで、スタッフ同士が自然と顔を合わせ会話が生まれるゾーニングを考えました。それにより、PCなどの設備や運用も見直し、スタッフが好きな場所で自由に働けるようになっています。ワークスペースは業務に集中でき、カフェスペースは明るく心地よいインテリアになるよう、素材やカラースキームを調整。屋上にルーフバルコニーを設置し、太陽の下でも働ける開放的な場所も用意しました。古いビルで使われていた既存の設備も、使えるものを再利用し、昔から受け継がれる技術や道具を大切にする土屋鞄の精神も、インテリアを構成する重要な要素として取り入れています。また企業理念と通じる国内外のメーカーから家具をセレクトし、空間に合うだけでなく、丁寧なものづくりの精神も反映させたオフィス環境を作りました。